【Leica M4】拍子抜けするほどの「ただのカメラ」

カメラ

ついに買いましたLeica M4!!!

Leicaが欲しい欲しいと言い続けて来ましたが、中野のフジヤカメラさんで運命の出会いを果たしました。革がちょっとかけていますが、それ以外は完動品。傷やスレもほとんどない状態…。買うしか無いやろ…。

僭越ながらLeica M4について紹介いたします。Leicaというのはドイツのカメラメーカーで、今回買ったLeica M4というのは同社のレンジファインダーという種類のカメラです。初代のM3はその革新性や完成度から、フィルムカメラの頂点だとか王様だとか言われています。

Leica M4はフィルムの装填や巻き戻しが簡単になっていたり、広角レンズが使いやすくなっていたりと、M3から改良が加えられています。1967年発売ですから、約半世紀前のカメラですね。Leicaのレンジファインダーは今でも発売されています(最新機種は100万円!!)。もちろんデジタル化されていますが、基本的なデザイン・操作はM3からほとんど変わっていません。

さて、Leicaって名前からは「超高級品」「なんかすごい特別なカメラ」を想像していたのですが、お店で触ってびっくり。ただのカメラでした。すなわち、フィルムを入れて絞りとシャッタースピードを決めてシャッターを切る。巻き上げレバーでフィルムを送り、次の被写体を探す。本当にこれだけです。

道具としてのLeicaについて調べてみると、芸術肌の写真家はもちろんですが、ジャーナリストや登山家の使用、軍用モデルの生産など、信頼性や耐久性が求められる環境でも好まれている様子。写真を撮る道具としてはこれ以上に信頼できるカメラはありませんね…。

手すり

フィルム熱が再び…

前置きが長くなってしまいました。それではLeica M4について見ていきましょう!

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外観

人にカメラの絵を書かせるとたいていこの形に落ち着くのでは?というほど見慣れた外観。

見慣れているはずなのに、実物を目の前にするとやはり興奮します。

Leicaといえばシルバー

Leica M4の多くはシルバークロームです。限定モデルなどでブラックなどあるようですが、こういうレアなモデルは高くて手が出ないですね…。

Leica M4

Leicaといえばシルバー…で我慢

Leicaの黒いモデルが欲しくなることを黒皮病などと言うそうですが、シルバーで十分カッチョいいです。むしろフィルムカメラっぽくてこっちのほうが好き。

金属部分がシルバー、革が黒なので、レンズの色は何色でも似合いそう。Voigtlander Nokton Classic 35mmという黒いレンズを使っています。当初はシルバーのレンズじゃないと格好悪いかと思っていましたが、つけてみたら全然アリです。

真鍮製の軍艦部

Leica M4の軍艦部は真鍮製です。Leica M6以降は真鍮でなくなっているようで、明らかに質感が違います。

今まで何台もカメラを触ってきましたが、こんなにも素手で触りたくないやつは初めてです…手汗と指紋がついちゃう…

Leica M4の軍艦部。シンプルに纏まっている

なんとシンプルな…。

流石に半世紀前のカメラなので、スレや細かい傷はあります。でもね、パッと見てもわからない程度。使っている分には全く気になりませんぜ。

操作系もシャッターダイヤルと巻き上げレバー、クランクだけ!露出補正?ドライブモード???そんなもの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。

見通しの良いファインダー

一般的に「カメラ」というものは、ファインダー(あるいは液晶)に写っている範囲が撮影されます。

しかし、Leicaはレンジファインダーというタイプのカメラ。レンズとファインダーが完全に分離しているので、ファインダーで覗いた範囲がそのまま写らないです!!「だいたいこの辺が写るよ」的なフレームが表示されます。

Leica M4のファインダー

レンズとファインダーが別に存在するのだ!

撮影するときは、視界に表示されるフレームを切り取るようなイメージです。撮影の感覚は一眼レフとは大違い。慣れないのでまだうまく撮影できません…という方がほとんどのはず。

僕はX100TやX-Pro2(いずれもレンジファインダーもどき)を使っていたので、この辺には慣れています。

レンジファインダーの利点はこんな感じ。

  1. 撮影範囲外も確認しながら撮影できる
  2. シャッター切ってもブラックアウトしない
  3. エモい

最後が一番大事。

操作

そんなに紹介するほどの機能はありません。シャッター速度決めて、フィルム巻き上げて、ピント合わせてシャッター切るだけですから。

Leicaが素晴らしいのは、こういった操作に一切無駄がないこと。変な抵抗感とか、操作のしづらさとか、皆無です。

スムーズなフィルム巻き上げ

驚いたのがフィルムの巻き上げ。事前情報で「スゴい」「ヌルっとしている」とは聞いていましたが…。

Leica M4の巻き上げ

Leica M4からこの形。巻き上げやすい形状です。

まじでヌルっとフィルムを巻き上げられます。Nikon FAAgfa Karat 36の巻き上げは、「ミチッ」とか「ガシャコン」的な感触ですが、Leica M4の巻き上げはほんとに「ヌルッ」といきます…。

巻き上げの感触が気持ち良いと、撮影のテンポが上がります。フィルム36枚撮りの消費速度が体感で1.5倍ですよ。なんと恐ろしい。

それと細かいことですが、Leica M4は分割巻き上げが可能です。巻き上げの動作を複数回に分けられるのです。

分割巻き上げは何が良いかというと、レバーを小刻みに動かすので案外すばやく巻き上げられる点です。それから、カメラを両手で持たなくても巻き上げが可能になります。あとなんかカッコいい。

2重像による素早いピント合わせ

これまたLeicaの特徴ですが、ピント合わせは2重像合致式といいます。難しそうに聞こえますが、僕としてはマニュアルでピント合わせるなら一番使いやすいと思います!

ファインダーの真ん中に2つの像が重なっている部分があり、像が重なって見えるとピントが合っている状態になります。

Leica M4のファインダー内部

部屋汚いのは許して!

ピントが合っているか一目瞭然ですし、慣れてくればピント合わせすら不要に。絞りの値と被写体の距離がだいたい決まっていれば、シャッター切るだけでOKです。

正確なピント合わせもできるし、大雑把な設定でシャッター切りまくりみたいな撮影もできます。万能じゃねーか!!

フィルム装填は慣れがいるかも

フィルムカメラあるあるのひとつに、「フィルムがうまく入ってなくて撮影できない」というのがあります。

最近は使いなれたカメラしか使っていなかったので、フィルムをオシャカにすることはなかったのですが… Leica M4でやらかしました…。

底蓋を開けて、フィルムを下から装填するのですが案外これが難しい!

ちゃんとフィルムが巻き上がってることを確認してから蓋を閉じましょう…

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作例

秦野駅前

フィルムだと逆光でもイケる

露出計なしでの撮影は、想像以上に簡単でした。

上の写真は秦野駅前です。当日は晴天、使用フィルムは富士フィルム業務用ISO100。シャッタースピードは125、絞りは16に固定して撮影しました。

多少明るく写っても現像の際になんとかしてもらっています…。露光不足で暗く写ると補正は難しいそうなので、ちょっと明るいくらいでちょうど良い感じに仕上がります。

黄色い自転車

案外構図は決めやすい

踏み切りで撮影

ノーファインダー撮影で下から煽るような撮影もOK

レンジファインダーは一眼レフとは違って、ファインダーで見ているものが撮れるわけではありません。この辺は富士フィルムのレンジファインダー風カメラで慣れていたので、案外すんなりと慣れました。

むしろ、撮影範囲外も見ながら撮影できるので、構図は決めやすいやも。

ノーファインダー撮影も罪悪感なく(?)できます。

逆光での撮影

逆光でもなんとかなります

フィルムカメラの良いところは、逆光でも写りが破綻しないこと。ファインダーは見えづらくなりますが、F値を絞ってやればだいたいピントが合います。

フレアが強く出ていますが、コレはVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SCのクセですね。

公園の木

ミラーショックがないので手ブレしにくい

とっさに撮影した写真

取り回しが良いので、とっさの撮影に向いてます

Leicaはスナップ撮影向きだと思っていましたが、かなり使いやすいです!一眼レフは、撮影時にカメラ内部のミラーが跳ね上がるのでシャッターを切るだけでちょっと手ブレが発生します。一方でLeicaのシャッターは横走り布幕フォーカルプレーンシャッター

かなり噛み砕いて説明すると、2枚の布が横に移動するタイミングのズレで露光を行います。ミラーが跳ね上がるのに比べればシャッターによる手ブレが少ないわけです。

また、一眼レフ機と比べるとかなりコンパクトですから、取り回しも良くスナップ撮影と言えます。

電車待ちのカメラマン

撮影が楽しい!

フィルムLeicaの欠点は、撮影が楽しくてフィルム代・現像代がかさむことですw

Leicaを買って1ヶ月で12本ほどフィルムを使ってしまいました。デジカメを使っていた頃と比較すると6倍ほどの消費量。お金がポンポンなくなります…。

露出計がないので、たまに撮影に失敗することも。

新宿

目で見た範囲を切り取ってくれる

露光不足で暗くなった

ちょっと暗くなちゃった

使いづらいところ

フィルム装填失敗が多い

初めて購入したフィルムカメラにはよくあることですが、フィルムの装填がうまくできません…。

慣れていないだけだと思うのですが、10枚ほど撮影したあとにフィルム装填の失敗に気がつく…みたいなことが何度かありました。

このあたりはNikonなど国産のフィルムカメラの方が扱いやすいと感じます。

被写体に寄れない

レンジファインダー機の宿命ですが、Leica M4は被写体に70cmまでしか寄れません。

スナップ撮影で困ったことはありませんが、テーブルフォトなどでは苦労するでしょう。この辺は「そういうカメラだ」と割り切るしかありませんね。

一応、近接撮影対応のレンズなどを使うことで40cmまで寄れたりはするようですが、結局そういった機材の購入でお金が飛んでいきます。好きなら探しても良いかもしれませんね。

単焦点レンズしかない

これもレンジファインダーの宿命。ズームレンズは使えません。

単焦点レンズに慣れている人にとっては大した問題ではありませんが、やはりズームレンズが使えないと不便に思う方も多いでしょう。標準ズームレンズが1本あれば、大体の被写体は撮影できますからね…。

ここ数年は単焦点レンズばかり使っていますが、慣れてしまえば不便さは感じません。単焦点で撮影しているともっと寄りたいとか、もっと広角で撮影したい、とか考えることもありますが、「あ、この被写体は撮影できねーわ」と諦めることが肝心。さっさと次の被写体を探しましょう。

まとめ

偶然出会ってしまったLeica M4。本当によくできたカメラでして、使い手の力量が撮影した写真にダイレクトに反映されます。なんたって、暗い箱の中に、決まった量の光を決まった時間取り込むだけの道具ですからね。

Leica M4

完成された道具

一眼レフ機やデジタルカメラのように何でも簡単に撮影できるわけではないです。寄れないし、ズームレンズは使えないし。露出計もないので、絞りやシャッタースピードもすべて自分で考えないといけません。

それでもLeicaは魅力的なカメラです。露出計は自分の目と記憶で代用し、シャッターを切る所作も自分の手足を動かすような感覚です。

値段的にも、使い勝手の面からも、簡単におすすめできるカメラではありません。しかし、本気でカメラを使いこなしたいという人には最適な道具です

最後までお付き合いくださりありがとうございました!

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