よぴです。
購入したてのNOKTON Classic 35mm F1.4 SCをX-Pro2にのせて、吉祥寺を散歩してきました。
X-Pro2はAPS-Cのセンサーを積んでいるので、35mm換算で54mmとなります。コンパクトで使い勝手が良いのはもちろん、絞りの値で大きく変化する描写に驚きました!
[box class=”green_box” title=”NOKTON Classic 35mm F1.4 SCは”]
1. 超個性的な写り
2. F値で描写がガラッと変わる
3. スナップ撮影に最適
4. X-Pro2との組み合わせが最高
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スナップ撮影に最適なこの組み合わせ。作例もたっぷり載せつつ、レビューしていきます!
発色、ボケ、立体感、すべてが超個性的
買う前から「開放は個性的、絞るとキリッとした描写」のような話を聞いていました。
一体どんな写真がとれるのか非常に楽しみにしていましたが、期待を大きく上回る写りでした…。
予想外に派手な写り
前情報では、オールドレンズらしい控えめな発色と聞いていたのですが…
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壮大にフレアが出ていますね
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緑色がきれいに写る
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派手な写りと言っても単純に彩度が高い、という感じでは無いです。むしろ彩度は低いのですが、今まで使ってきたレンズとは全く違う写り。なんと言えばよいのでしょうか、湿りっ気があるというか色っぽいというか。
特に逆光で撮影したときのド派手さが忘れられず、いつもより多めに逆光で撮影をしてしまいました。
それと、すんごいフレアが出ます!レンズフードつけてコレですから、レンズフード無しで撮影したらすごいことになりそうです。
主張の激しいボケ
グルグルボケです。以前から使っているHelios-44-2 58mm F2もグルグルボケで有名ですが、NOKTON Classic 35mm F1.4 SCも負けていません。
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開放だと派手にボケます
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右上の木がちょっとグルっとしています
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ちゃんと狙えば、もっとグルグルしそうです。
ボケは好みが分かれるところかと思いますが、かなり派手にボケます。とろける系ではないですね。
最短撮影距離が70cm(70cmまでしか寄れない)なので、被写体に寄って背景を大きくボケさせるような絵は撮れません。レンズの名前の通り、F1.4は夜間でも撮影するためのものでしょう。Nokt-は「夜」という意味なのです。
ミラーレスだとボケ具合を確認しながら撮影できるので便利ですね。背景がゴチャゴチャしすぎるとただのピンぼけに見えますので、開放で撮ろうと思ったのに結局F値を5.6とか8まで絞ることが多いです。
被写体が際立つ立体感
撮影した写真を家のPCで確認すると、その立体感に驚きます。
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画面全体から立体感がにじみ出る
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合焦位置もボンヤリ写るぞ
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F値を絞っても開放しても、立体感のある写りになります。
F5.6以上に絞ると被写体のディテールがしっかり映るので、画面全体に立体感が生まれます。街で撮影したらスゴい綺麗に写りそうです。
一方開放近くでは壮大なボケが発生するので、ポートレートやモノを撮るときなんかに大変おもしろい絵が撮れます。
ほんとに面白いですよこのレンズは。
開放は個性派、絞ると優等生に
レンズにはそれぞれ個性があります。カミソリのようにキリッとした描写、ピントがあってもゆるふわな描写。「F値を変えてもレンズの写りは変わらない」と思っていましたが、このレンズは違います!
上でも触れましたが、開放とF5.6以降では全く違う描写です。「本当に同じレンズか?」というのが正直な感想です。
超個性的なのはF1.4~4
開放近くでは超個性的なレンズに化けます。ここまでご紹介した写真の多くは、F1.4~4で撮影しています。
ピントがあってる部分もボケてるんじゃないかぐらい、ゆるふわな写りです。

本当にピントが合ってるか不安になるレベル
撮影時はフォーカスピーキングで撮影しているので、間違いなく手前のベンチにピントを合わせたのです。
撮影後にモニターで見たときはピントが合っていると感じたのですが、PCの大画面で見るとなんかフワッと写っています…。
でもなんか良い
実はあまりに写りが良かったので、撮影した足でヨドバシカメラに行って何枚か印刷しちゃいました。
大きいモニターで見ると、どうしてもピントが合ってないように見えてしまうのですが、L版で印刷するとそんなに気になりませんよ。
開放で撮影したときの「ゆるさ」がフィルムで撮影したように感じられて、ピントがどうとか気にならなくなります。
F5.6以降はカリッとした描写
F5.6~16は打って変わってキリッとした描写。
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高感度の粒子感も相まってフィルム感マシマシ
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ピントが合っていて安心
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開放付近ではゆるふわだったのに、F8ぐらいまで絞るとキャラが変わります。本当に同じレンズなの?(2回目)
不思議なことにF値を絞っても立体感が残ります。

F8で撮影、のハズ
完全にマニュアルのレンズなのでデータにF値が残りませんが、結果良ければ全て良し。立体感もあるし、ちゃんとピントも合っているし。
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X-Pro2のインターフェースと相性バツグン
今回撮影して感じたのは、X-Pro2のインターフェイスとの相性の良さ。
レンズがマニュアルなので、カメラ側もマニュアルで操作できると大変撮影が楽しくなります!
ファインダーをのぞいて、シャッターを切るだけ
普段はファインダーを覗いて、写りをイメージしながら絞りやシャッタースピードを変えたりして、ようやっとシャッターを切ります。
NOKTON Classic 35mm F1.4 には距離目盛りがついているので、ファインダーを覗かなくてもピントを合わせられます。
歩き回って撮影すると、被写体との距離はほとんどの場合3m以上離れます。F値を8くらいに絞って距離目盛りの左側を3mに合わせておけば、ほとんどピント合わせずに撮影できます。
それに加えて、X-Pro2は光学ファインダーが使えます。光学ファインダーを使ってマニュアルでピントを合わせるのはなかなか大変なので、ピントを合わせずに撮影できるのは楽で良いです。
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絞るときはちょっとだけ調整
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ピントを合わせなくてもこの写り
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オートフォーカスはキレイにピントを合わせてくれますが、「ピント合わせないとシャッター切れない」のが厄介です。(設定でどうにかできるようですが)
マニュアルでピントを合わせる場合は、慣れればピント合わせずにシャッター切るだけで撮影できるので便利です。まぁ僕はまだなれていないので、ピント外した写真を量産しましたが…。精進しないといけませんね。
ISO、シャッタースピード、露出補正はダイヤルで
X-Pro2の良い点は、ISO、シャッタースピード、露出補正のダイヤルがあること。
電源入れなくてもカメラの設定ができます。F値は8とか11に固定しておいてISOは200に固定、シャッタースピードはオートにして露出補正でちょっと暗めに撮影、みたいな操作を直感的にできます。
「ダイヤルじゃファインダー覗きながら操作できないじゃん」と突っ込まれそうですが、ファインダー覗く前に設定しておけるっていう話なのです。ファインダーを覗いたときは構図やシャッターを切るタイミングだけに集中できるのです。
ファインダーを覗きながらアレコレ考えるのも楽しいですが、スナップ撮影するときは「撮りたい!」と思ったときに撮れることが重要です。
まとめ
以前からずっと欲しかったNOKTON Classic 35mm F1.4 SC。
将来的にLeicaを買うための布石として購入したのですが、X-Pro2との組み合わせが最高すぎてLeicaの存在感を忘れられそうです。
一つのレンズでここまで描写が変わるのも面白いですし、マニュアルの操作感なども撮影していて楽しいですよ。
富士フィルム純正のレンズも大好物ですが、ちょっと変わったレンズが欲しいという方に大変おすすめです。
こいつはタダモノではありません。是非、自分のカメラでお試しくださいませ!!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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