保護猫を里子に迎えるのは至上の喜びですが、同時に保護猫ゆえの苦労などもあります。
僕も事前に色々調べてデイジィを迎えましたが、実際に一緒に生活しないとわからないことも多いです。
そこで、保護猫を里子に迎えてから人間に慣れてくれるまでの「あるある」をまとめてみました。
これから保護猫を迎える予定の方、保護猫の里親になりたいけど実際どうなの?という方(そして2020年4月の自分)のためにこの記事を捧げます…。
保護猫あるある
最初にお伝えしたいのは、これからご紹介する「あるある」の情報源は我が家のネコチャンだけ、ということ。
すぐに人馴れする子、数年かからないとさわらせてくれない子など、ネコチャンにも個性があります。

うちのデイジィ人一倍(猫一倍?)怖がりです…。手は出なくなったけど、いまだにシャ―されます。
あくまで我が家のデイジィがサンプルであることをご承知のうえ、「ふーんそうなんだ」的なスタンスで読み勧めていただけると幸いです。
思った以上に威嚇される
ネコチャンは、縄張り意識や警戒心が非常に強い生き物です。
また、環境の変化にも非常にも敏感です。保護主さんに慣れたと思ったら知らん人間にケージに監禁されたりするので、初期設定は「恐怖」か「怒り」、あるいはその両方。
人間としては早く仲良くなりたいので、おやつをあげてみたり、おもちゃで遊ぼうとしたりしますが、ネコチャンからすれば「近寄んな!」という状況です。
そんなわけで、はじめは何しても威嚇されます。
- 接近する
- 目が合う
- ご飯をあげる
- おやつをあげる
- おもちゃで遊ぶ
- 撫でる
- その他あなたが思いつくことは全部
極論を申し上げると、同じ空間にいるだけで威嚇されます。
ネコチャンからすれば、知らない環境に突然放り込まれ、自分より巨大な生き物がヌッと手を出してくるわけですから、そりゃ威嚇します。
対策は何もしないこと。
ひたすらご飯とトイレのお世話を続け、それ以外は無視。まずは、人間よりも先に環境に慣れてもらいましょう!
- しばらく放っておく
- ご飯とトイレのお世話だけする
- それ以外は普段どおり生活する
- 盗撮を試みる
謎の接触判定がある
だいぶ威嚇されることも減り、目の前でご飯も食べてくれるように!

これはかなり仲良くなれたぞ。そんな勘違いをすると(物理的に)痛い目を見ます。
先に述べたようにネコチャンには「縄張り」があります。
デイジィの場合、最初はケージの中に人間が手を突っ込むだけで「シャー!」からの猫パンチ。噛みつかれそうになったこともあります。
次第に距離が近づき、今では頭や背中を撫でられるようになりましたが、以下の条件では触らせてくれないし、威嚇してきます。
- 前から触るのはNG
- ゆっくり近づくのは NG
- 同時に触れていいのは指3本まで
- 手のひらで触ったら○す!
この基準を見つけるまでに、いくつか生傷を負いました。
触りに行くスピードや手の入射角など、様々な条件をクリアして初めて触れるのです。難しい…。
- 猫の嫌がることを見極める
- 嫌がらないなら思い切って接近する
- 威嚇されたら一度引き下がる
時間によって対応が変わる

個人的に一番謎なのが時間。
朝はいいけど夜はだめ。夜なら許すが、日中にやったら○す。
人間からすると同じことでも、ネコチャン的には時間によるOK/NG判定があるようです。
ネコチャンという生き物は夜行性なので、一般的には夕方以降活発に活動します。
デイジィの場合、日中はおもちゃには反応しない、ブラシで撫でようとすると威嚇、ケージに手を入れたら猫パンチという感じですが、夜は全部OKみたいです。
ある日、ソファーで寝落ちし深夜1時頃に覚醒、試しにおもちゃで頭をなでてみたところすんなり成功しました。
- 日中は寝かせてくれ
- 寝てるところ邪魔しないで!
- 夜は私に構いなさい
- 無視してんじゃないよ!
あくまで我が家の場合ですが、夜のほうが簡単に距離を縮められました。
なかなか距離を詰められず困っている場合は、同じことを時間だけ変えてみて試みてはどうでしょう。
ま、デイジィの場合は日中クッションの下に籠城しているので、姿すら見えませんが…。
- 無視されるなら時間を変えてトライ
- 日中は寝たいらしい
- 夜のほうがテンション高い
ある日突然距離が縮まる

気まぐれなネコチャンに振り回される毎日が次第に幸せになり、立派な下僕になり始めるころ、突然距離が縮まったりします。
やたらと威嚇するし、謎の接触判定あるし、時間によっては怒りっぽいし…
と思ってたら、すんなり手からご飯食べたり、条件を満たせば触らせてくれたりと、突然距離が縮まります。
デイジィの場合は、一度おもちゃで遊んでから突然お近づきになれました。
- 突然触らせてくれる
- 突然クッションの下から出てくる
- 突然へそ天する
逆に、前日は気持ちよさそうにナデナデされていても、翌日同じことするとブチギレたりも…。
良くも悪くも気まぐれな生き物ですね。
少しずつ距離が縮まるというよりは、突然仲良くなったらまたすぐ離れる。だんだんOKなことが増えていく、みたいな感じです。
- 今日の敵は明日の友
- でも明後日は敵
- 要はその時の気分次第
まとめ
保護猫を里子にもらうと決めた時、覚悟はしたつもりでしたが…。
人類の想像を超える気まぐれさとカワイさに翻弄されっぱなしです。
記事執筆時点でデイジィが我が家に来てから1ヶ月。日々我々への態度が変わっていきますが、3歩進んで2歩下がる的な感じで仲良くなってきています。
人馴れしていない保護猫を迎えるのは大変ですが、だんだんネコチャンが慣れてくるのが嬉しいですね。
保護猫あるあるでした。
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